フラットを探して

双極性障害で療養中の記録

うつから抜けたきっかけ

こんにちは。

昨日は身体がぐったりとしていました。

やはり気圧の変化が原因なのでしょうか。

夜はさらに気圧が下がるようだったので早めに就寝しました。

 

今朝はスッキリ目覚められたので、どうやら難を逃れたようです。

雨の日の薄暗さや部屋から聴こえる雨音などが好きなので今日は過ごしやすいです。

 

さて本題です。

 

私がうつから抜けたのは先月末でした。

そのきっかけは本当に些細なことで、スマホが壊れたことが原因です。

 

ひきこもりには必須のアイテムがスマホでした。

PCは所有していますが年代物で、ネットを繋げても上手く表示されないページがあり、もちろんAppleAndroidのアプリなども使えませんでしたから、私のライフラインはほぼスマホだったのです。

寝込んでいるときに、慰めに音楽を聞いたり、ネット中継を観ていたのですが、スマホの画面に不具合が生じてしまいました。

 

虫の息のスマホを前に、外出もできないので機種変更する術もありませんし(そもそも通話やメールといった基本ツールは使っていませんでした)「完全に壊れる前に」と、元気だった頃に撮っていた画像のバックアップをとることにしました。

 

写真を見返すというのは、正直辛いものでした。

元気だった頃の自分はもういないわけですから。現実を見つめる作業のひとつに他なりません。

 

そんな出来事を経て購入したのがタブレット端末でした。

新しい刺激というのはほとんどない生活でしたから、私の中では大きなイベントです。

「新しいことを始める」スイッチが微かに入りました。

 

タイミングも良かったのだと思います。

4月になってテレビをつければ新番組が始まり、心機一転ムードに同調するように自分の身体も軽くなりました。

 

ある日目覚めると、妙に頭の中がクリアで、人生に期待が持てた日がありました。

さすがにそこまでの体調を今もキープは出来ていませんが、それでも、1年計画くらいで外に出る準備をしていこうと思えるようになりました。

 

ちなみに、目覚めたときに感じたクリアさは「レナードの朝」という映画を彷彿とさせました。

この映画は、嗜眠性脳炎という病気で体や心が眠っているような状態の患者にパーキンソン病の薬を投与することで、眠りから覚めたように活動し始めたという実話の物語です。

最後には薬の耐性ができてまた眠りについてしまうのですが、なんとなくこの話を思い出しました。

私の場合は今後どうなるでしょう。

 

レナードの朝 - Wikipedia


Awakenings 1990 Movie