フラットを探して

双極性障害で療養中の記録

生きづらい人々と宗教

こんにちは。

今朝はびっくりするニュースが飛び込んできました。オウム真理教の教祖麻原彰晃含む7人に死刑が執行されたとのことです。2年前の今月に起きた相模原障害者施設殺傷事件以来の驚きでした。

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確かに平成のうちに執行したい考えはあったでしょうし、元号の変わる来年にドタバタと行うよりも、今年中、ワールドカップや皇室の婚約発表の済んだ今だったのでしょうか。

 

朝からテレビでは特番が放送されていますが、サリン事件から20年以上経った今、どのように報道されるのか注目が集まっています。私は以前、森達也の「A」や「A2」を見て信者の人たちの姿に衝撃を受けました。近所の人たちとそれなりに仲良く暮らし、真面目で、優しくて、でも生きづらさを感じている、そんな人たちが多くいました。麻原によって救われた彼らが、サリン事件を受け止めきれずに葛藤する様子などは、とても「ヤバいやつら」の一言で片付けられるものではありませんでした。

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現代もなお生きづらさを感じている人は私も含め多くいます。バブルの頃のようにメチャクチャやる人は減り、今ではそれなりに器用で、卒なくこなせる人が増えた印象を持ちます。その一方で、そこからあぶれてしまう人たちは、蓋をされて、まるで幽霊のように暮らしています。こんな人々の中に、助けを宗教に求める人がこれから増えていくのではと、個人的には思っています。

 

宗教と聞くと、すぐ拒否反応を示す人は多いですが、宗教自体は生きるための道しるべとしてとても役立つものです。そのための宗教ですから。昔、仏教系の大学に通う寺の息子さんと話したことがあるのですが、彼らの考え方はとても現代的で、いまの時代に合った仏教の捉え方を説いてくれました。私自身は、自分に合った宗教はないかとメジャーなところを少し勉強してみたりしたことはあるのですが、「まるごとこの宗教にハマります」というものはなくなかなか難しいところでした。ちなみに寺の息子は「教えの一部を生活に役立てるくらいでいいんですよ〜」と言っていた気がしますが。

 

とはいえ「これだ」というものを見つけようとなると、時代に合ったものという点で新興宗教などの方が身近に感じられるのかもしれません。ただ、あまりにオウムのインパクトがありすぎて、今ではタブーのような扱いになっています。それでも、また時代が変わって、サリン事件などを知らない人たちが増えていく中で、こういうものが再度ブームになっていくのかもしれません。

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