フラットを探して

双極性障害で療養中の記録

うつがきた

おはようございます。

是枝裕和監督がカンヌでパルムドールを受賞したという一報を聞いて、朝から興奮しています。以前彼がテレビドキュメンタリーを制作していた頃にたまたま興味を持ち、その後トークショーなどを聴きにいったこともありました。受賞作が素晴らしかったのはもちろんでしょうが、これまでの作品の功績を讃えての受賞だったのではと思います。

 

映画といえば先日久しぶりに映画を観ました。うつで夜型生活を送っていた頃は、気まぐれに深夜に放映されている映画を観ていたこともありましたが、どうしても頭を使う小難しい内容のものは敬遠していまいます。

そんななか先日はこれまでに何度か観たことのあるジェームズ・アイヴォリー監督の「眺めのいい部屋」が放映されていたので、久しぶりに観ていました。同監督は、昨年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの「日の名残り」を映画化したことでも知られていますが、好きな監督の一人です。

彼の作品 はどれも品があって、抑圧された人物の描写が上手く、その渋さが日本人好みの監督だと思います。彼のパーソナルな部分が影響するのか、リリカルな描写も印象的です。本作では、今でこそキワモノ役の多いヘレナ・ボナム=カーターの初期の作品で、純情で愛らしい娘役を好演しているのも見所です。

www.youtube.com

 

・・・なんて、悠長なことを言っていますが、一昨日から昨日にかけて久しぶりに激しいうつがきていました。ショックな出来事があり、それをきっかけに将来のことを考えては情けなくなりました。そんな状態で物事を考えてもろくなことがなく、そのとき考えた今後の計画案や書くだけ書いてアップしなかったブログの記事を読み直しては、思考の偏りを激しく感じました。ブログは投稿しないでよかったと思います。

 

最近思うのは、体調が不安定なときは何事も「とりあえず保留する」が好ましいということです。迷ったら答えを先延ばしにし、思ったことをすぐ言動に出さず一度自分の中に留めることで自分や周囲を振り回さずに済むのだと思います。うつから躁になるときは、海中で溺れているような状態で、酸素を求めてもがくほど返って状況を悪化させてしまいます。一度落ち着けば、また海上に戻れることを意識して過ごしていたいですね。

 

リーマスが効く人/効かない人

おはようございます。

昨日から将棋の対局が好カード続きで楽しいです。王位戦リーグでは羽生竜王が見事勝ち抜き、ちょっとおかしいくらい強いですね。もう一方は無冠の帝王豊島八段と澤田六段のプレーオフということで、個人的には澤田推しです。

今日はスター藤井聡太六段の七段昇段をかけた大一番で、対するは鬼門の井上門下でもあるのでこちらも楽しみです。(中継が観たいがためにブログを朝書いている私です)大事な対局でしっかり勝ってしまうのが、羽生竜王などのスターなので彼もスルッと上がってしまうのでしょう。それにしても1年半の間にプロ入りして七段になって棋戦優勝して年収1000万は優に超えているなんて、自分を鑑みると・・・。

 

それはさておき、先日気分安定薬が効かなかったと話しましたが、興味深い記事がありましたので載せておきます。

www.skip.med.keio.ac.jp

 

双極性障害の研究は、障害の特徴からなかなか動物実験ができないという記事を読んだことがあります。そんななか見つけたのは、双極性障害患者の細胞からiPS細胞を樹立、海馬の歯状回顆粒細胞様ニューロンに分化させて実験をしたという上記の記事です。全くの専門外ですが、双極性障害の研究記事を読むと「海馬の歯状回」、「ミトコンドリア」がキーワードとしてよく見かけます。

患者のニューロンミトコンドリアの方が健常者に比べ小さかったり、興奮が見られたりするそうです。そして双極性障害の中でも、リーマスの効く人、効かない人それぞれのニューロンにリチウム(リーマス)を加えると、利く人のニューロンだけ興奮が抑えられ、ミトコンドリアの大きさも正常に戻ったそうです。

 

そんなことから私の場合はリーマスではニューロンに作用されていないのかなと、素人目で思えました。しかしこうしてiPS細胞での研究が進めば、双極性障害のメカニズムの解明や治療薬の開発が期待できると記事にもありました。私が生きているうちに、実現されたら嬉しい限りです。

 

亡くなった双極性障害患者の脳を調べたという研究記事も見かけたことがあるのですが、双極性障害への献体って本人が希望できるのでしょうか?献体を希望する方が近年増え、登録待ちなんて話題もあります。自殺者は献体にまわらないらしいので、双極性障害で自殺しても社会の役にも立たないのですね・・・自殺はやめた方がよいです。

 

 

睡眠の質

おはようございます。

昨日はようやく大相撲の夏場所をテレビで観ました。仕事を辞めたばかりの頃はよく観ていたのですが、最近は遠のいていました。稀勢の里が気付けば7場所連続休場ということで、厳しい意見はもちろんありますが、それでも日本人横綱の大事にされっぷりは目についてしまいます。稀勢の里も余計プレッシャーを感じてしまいそうです。そして鶴竜に早くも土がついてしまいましたね・・・。

 

近頃の寝付きの悪さを改善するべく睡眠解析のアプリを導入してみたり、寝る準備を整えてみたのですが、色々なことを急に試し過ぎたからか、いつもより余計に眠れなくなってしまいました。もう笑うしかないです・・・。

アナログ人間なので睡眠解析のアプリは使い方に慣れるまで時間がかかりそうです。ただ、眠りが浅そうだということは理解できました。こういう結果を見ると余計心配になってしまい、久しぶりに今朝は沈んでいます。体調をよくしようと頑張りすぎると、返って悪化することは経験済みなので、やりすぎないように見直してみます。

 

日本人の平均睡眠時間は7時間40分ほどだそうで、15歳〜64歳が対象の結果ということを考えると妥当なのでしょうか。個人的には結構長いと感じましたが、それでも世界的にはかなり睡眠時間が短いようですね。元々睡眠時間が少ない方ですが、できるなら日本人の平均くらいは睡眠をとれるようになりたいなと思いました。

www.ichida-kyoto.com

 

双極性障害と握力、薬のこと

こんにちは。

最近またネットをする時間が増えていて反省しています。

新潟女児殺害の容疑者が逮捕されましたが、容疑者の人物像を紹介し、精神的な問題があるかのような報道を目にしては、何とも言えない気分になります。

 

さて、こんなニュースを見かけたのでご紹介します。

握力は気分障害患者でも認知機能の指標になる

 

登録しないと記事の全文が読めなかったので英文も見てみたのですが、双極性障害で理解力や記憶力や頭の回転などが悪くなれば握力も低くなり、症状が改善されれば握力も上がるということのようです。握力がひとつのパロメーターになるようですが、私も運動をするとき手をグーパーするのですが、始めた頃より力が入るようになったと感じていました。では逆に握力を鍛えれば認知機能がよくなるのでしょうか。手先を動かすことは脳に良さそうですし気になるところです。

 

もうひとつはこちらです。

gendai.ismedia.jp

 

気分安定薬は本当に効いているのか、という疑問ですが、私もあまり効果を感じたことがありませんでした。私が投薬していた頃は、ラピッドサイクル〜混合状態のようだったので、今のようなある程度安定しているときに薬を飲んでいれば、波は起きにくかったのかもしれません。大波が押し寄せているときに、リーマスデパケンが効いていたかというとよくわかりません。薬が抑えている状態でなんとかあのくらいで済んだとも考えられますが、真相は不明です。リーマス推しの主治医だったのでデパケンも自分から提案して追加してもらうほどで、同病者の方が色々な薬を飲んでいるのを知ると、「薬が合っていないのではないか」と思うこともしばしばありました。

 

少し前に双極性障害の新薬が出ましたが、実際に使用している方はどのくらいいるのでしょう。そして効果はどれほどなのでしょうね。といっても私はまだ病院すら行けていない状態なので、心配する立場ではないのですが・・・。

それでは、また。

 

つらい時に聴いた曲

こんにちは。

気付けばこのブログを始めてから1ヶ月が経ちました。今の私にとってはブログを書くことが唯一のアウトプットでもあるので、ちゃんと続けていきたいです。

 

最近また寝付きが悪くなってしまったのですが、そんなとき高田渡の「生活の柄」という歌がぴったりで、よく聴いています。高田渡は大学時代に「自衛隊に入ろう」や「スキンシップブルース」などのちょっと過激な歌を好んで聴いていたのですが、弱者の視点で歌っているものも多く「生活の柄」もそのひとつです。歩き疲れて寝たけど眠れない、とか、浮浪者のままでいられない、とか、グサグサ心に刺さります。

www.youtube.com

 

私はNO MUSIC NO LIFEの人間ではありませんし、頭痛になると音がダメになってしまうので音楽は少ししか聴きません。それでも辛かった頃に聴いていた歌などは思い入れがありますね。

高校の頃に軽躁からうつになって学校に行けない時期があり、周囲より少し遅れて受験勉強を始めました。毎日学校の自習室で勉強をしていたのですが、そのお供によく美輪明宏を聴いていました。彼(彼女)の歌は「私は天才だ!」と言いながらも今では誰からも見向きもされない老いぼれに成り果てた、という自虐の歌がいくつもあって当時のボロボロだった自分を鼓舞するために聴いていました。嫌な高校生です。

 

あとは毛色が違いますがアストル・ピアソラなどもよく聴いていました。バンドネオンという蛇腹楽器がかっこよくて熱帯夜に聴きたくなる曲です。今では聴くと心が落ち着かなくなるのであまり聴かなくなってしまいました。

ピアソラは「鮫」という曲が好きでした。

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ちょっと趣味丸出しの記事になってしまいましたね。

音楽は新規開拓をほぼしないので、もうちょっとレパートリーが欲しいところではあります・・・。

 

近状と気になる話題

おはようございます。

一昨日の日記を書いてから今日に至るまで、自分の中では色々なことがあったり、気になる話題があったり目白押しでした。なので今日のブログは普段に増してまとまりのない文章になるかと思います・・・。

 

まず一昨日エアロバイクを注文して、昨日届きました。

うつ抜けしてダイエットを開始したものの、引きこもりで有酸素運動があまり出来ずにいたので、以前から欲しいなと思っていました。エアロバイクなら膝の負担も少なく、テレビなどを見ながらできるので続けやすそうだったことも魅力でした。昔だったら普通にウォーキングやジョギングができていたので、難儀な体になってしまいましたね・・・。

 

以前タブレット端末を購入したことも一大イベントだったとブログで書きましたが、今回はさらに大きなイベントになりました。

前日はハイになって眠れず、翌日は届くまで落ち着かずに、待っている間に残りの片付けを全て終わらせてしまうほどでした。私は躁状態で散財することはほとんどありませんが、今回その気持ちが少しわかりました。新しくモノが手に入ったら、それで生活に変化ができて悪かった状態をリセットできたような気分になるのかもしれません。混合状態だった頃の私は、生活の変化を買い物ではなく環境を変えることで手に入れようとしていました。ウーファー生活をしたり引っ越しをしたりしましたが、その話はいずれ・・・。これらは単に躁状態へ無理矢理押し上げる行為だったと今では考えています。

 

話を戻しますが、そんなことで手に入れたエアロバイクですが、組み立てるのに一苦労で、昨日は試乗運転で2分ほど漕いで力つきました。片付けを頑張ったり慣れないことをして疲れたことや、気圧の関係もあって午後から頭痛が激しくなり、寝込んでいました。前日あまり寝れていなかったのにその夜もなかなか寝付けず、多めに眠剤を飲んでなんとか眠りにつけました。最近は入眠がスムーズになっていたのに、たったこれだけのことで情けない限りです・・・。

 

なにはともあれ片付けを終えてPC環境も快適になりましたし、エアロバイクで運動することも可能になりました。今朝は20分ほど漕いで少し汗ばむ程度でした。これから少しずつ時間を増やしていけたらと思います。何かで目標は小さければ小さいほどよいと読んだので、無理はせず、継続していきたいです。

 

さて、話はガラッと変わって、気になった話題を。

TOKIOの元メンバー山口達也さんが双極性障害かもしれないというニュースを目にして衝撃を受けています。

news.livedoor.com

 

あくまでも自分の病状との比較になってしまいますが、ちょっと眉唾だと個人的には思います。記事には6,7年前から双極性障害とありますが、もしそれが本当ならそんな状態でよく日々の生活をあれだけ忙しく過ごしていたなと驚いてしまいます。

双極性障害といわれている玉置浩二(私は安全地帯のファンです)さん、遠野なぎ子さん、泰葉さんなどの著名人は皆さん活動できなくなってしまう時期があったように思います。山口さんはこれには当てはまりませんし、以前から診断を受けていたなら投薬治療もあり得ますし過度な飲酒が許容されていたとは思えません。なので双極性障害とは違うのではないかと考えてしまいますが、あくまでも想像の範疇を超えませんので、もし本当だったとしたら陰ながらとても苦労されていたのだろうなと心痛してしまいます。

 

また、こうしたニュースでの双極性障害の説明はいつも言葉不足で、違和感を覚えてしまいます。

 

羽生竜王の金言を踏まえて

おはようございます。

ようやく天気も回復しましたが、それでも朝はまだ肌寒いですね。冬場は寒さなんて気にならなかったのにこの時期に寒がっているのは、食事の量を減らしたことや寝込むことが減ったからだと思います。

 

今朝も片付けをしていたのですが、紙類を整理しました。使わなくなった日用品などは躊躇わずに捨てられるのですが、紙類はなかなか手放せません。私はどちらかというと記録魔のきらいがあって、メモをとることが多く、プリントなども捨てずに保管しています。病気関連の資料以外にも、旅先のパンフレットや、映画や美術館のチラシなど、それぞれファイリングするようにしていて、未分類で放置していたものがあったのでそれを片付けました。

それから賞味期限の切れた健康食品も出てきたのですが、賞味期限切れの健康食品を食べても健康になれるのか、葛藤しています。

 

それはさておき、昨日は将棋の羽生竜王の永世七冠の祝賀会だったようです。一昨日は名人戦で2勝目を挙げたばかりなのに、休む間もないのですね。祝賀会にはiPS細胞でおなじみの山中教授や囲碁界のスター井山七冠もお祝いに駆け付けたようで、なんとも豪華です。写真を見るだけでもきらびやかで、自分とは無縁の世界ですが、いつか贔屓にしている棋士のパーティーに出てみたいものです。

mainichi.jp

 

それにしても羽生先生は、取り立てて自分がファンというわけでもないのですが、自然に好感を抱いてしまう方です。スーパースターたる所以ですね。羽生語録は数多いですが、最近話されていた内容が興味深かったのでご紹介します。

 

羽生先生は、不調は3年続けば実力という言葉を出し、不調のときは早起きするなど生活にアクセントを加えるのがよいと語っています。私は辛うじて3年以内にうつを抜けたので、うつが自分の居場所ではなかったと思うようにしました。うつ抜けしてからの生活は、体に負担がかかっているかもしれないと不安になることもありますが、不調を抜けるためのアクセントと捉えて過ごしていきたいですね。

重圧はパフォーマンスをよくするためには必要で、最悪なのはやる気のない状態だとも語っています。私にとってはキツい言葉ですが、自分のなかで噛み砕いて受け取りたい言葉でもあります。

また、ミスをしたときはミスを重ねないためにも休息が必要であるとし、ミスをした直後は反省や検証することはいったん横に置き、現状に集中するようにしているそうです。勝負の世界では、自分がミスしたからといって負けるとは限らず、結果と一致しないことに物事の機微は潜んでいるとも語っています。

 

私もうつという休息を終えた身なので、これからは反省をする時期だと思います。人生を勝負と考えるならば、ここ数年のミスが人生の負けとは限らないのだと、羽生竜王の言葉を信じたいです。

headlines.yahoo.co.jp